薬局からのお知らせ

現在、ジェネリック医薬品を中心に様々なお薬の流通が不安定であり、社会問題になっています。この様な状況下でもお薬を使った治療を継続して頂く為に「MY MEDICA」の薬局を担っている「ターミナルファーマシー」での取り組みをご紹介いたします。

なぜお薬の流通が不安定なのか

2年前位からお薬の流通が不安定になってきました。当初は2~3年すればこの問題は解消されると言われていましたが今日現在も解消の目途が立っていません。原因は複数ありますが主な原因は以下の通りです。

①あるジェネリック医薬品メーカーの不祥事を発端に複数のメーカーに行政処分が下り、供給が止まった。
②新型コロナウイルスによって薬の原材料の輸入が難しくなり、需要に対する製造量が少なくなった。
③少なくなった供給量の薬に対して全国の病院、薬局が製造を続けるメーカーのお薬に発注を変更せざるを得ない状況になり、変更先のメーカーのお薬の需要が高まり、供給が追いつかなくなる。
④③が繰り返される。(次の代替薬へと負の循環になる)
上記のような理由で医薬品の流通が安定していません。特に鎮咳薬等はコロナウイルスのパンデミックも相まって未だに流通が極めて悪い状態で薬局を何軒も回らないとお薬が手に入らない状態になっています

「ターミナルファーマシー」の取り組み

比較的流通状況が安定しているAG(Authorized Generic:オーソライズド・ジェネリック)にお薬を変更する事を推奨しています。
一般的なジェネリック医薬品は、先発医薬品と有効成分・効能効果が同一ですが、その他は異なる場合があります。AGは先発医薬品と原薬、添加剤、製造方法、製造工場等が同じジェネリック医薬品な為、一般的なジェネリック医薬品と比べて流通が安定しています。
その為、薬局を利用するたびに薬の変更を余儀なくされる可能性も低く、同じお薬を飲み続けることができます。情報提供面でも製剤的にAGは先発医薬品と同一であるため、先発医薬品で長く蓄積された情報を有効に利用することができるので安心です。又、AGもジェネリック医薬品ですので、先発医薬品よりお薬代の負担が軽減できます。

AGに切り換えるのが不安な方に

AGへの切り替えはメリットが大きいですがデメリットもあります。今飲んでいるお薬がAG以外のジェネリック医薬品の場合、価格が少し高くなる可能性があります。しかしながらAGもジェネリック医薬品ですので自己負担分で考えるとそこまで大きな金額差にはなりませんのでご安心ください。又、長年飲んでいたお薬を変える事に抵抗ある方も居ると思いますが「MY MEDICA」では普通の医療サービスと違い、医務室の医師とターミナルファーマシーの薬剤師がしっかりと連携している為、お薬を変更した後の状態についても相互に把握できる体制があるので安心して変更する事ができます。又、過去にジェネリック医薬品に変更したものの何らかの事情で先発医薬品に戻したことがある方にとって、AGは新たな選択肢の一つになりますのでぜひこれを機にターミナルファーマシーの薬剤師に相談してみてください。皆さまからのご相談を薬剤師一同お待ちしております。

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