長引く咳を治す!意外に知られていない喘息の正しい治し方
あなたは「辛い咳」に悩んでいませんか? 喘息は、息が苦しくなる発作が特徴の病気です。 実はこの喘息、子供だけの病気だと思っている人も多いのですが、中高年になって初めて発症することもあり、日本人の10人に1人が喘息だと言われています。 原因は 「アレルギー」 「大気汚染」 「気圧の変化」 など。 また風邪からそのまま喘息に移行することもあるんですね。 しかし、長引く咳や喘息の正しい対処法を知らず、咳の症状を我慢して苦しんでいる人は多くいます。 今回は、そんな喘息の正しい対処法について、学んでいきましょう。
喘息を改善させる方法
まず、結論から言うと、喘息は放っておいても治りません。
喘息は口と肺の間を繋ぐ「気管支」という場所でアレルギーの反応が起きて、中の壁がむくんで、通路が狭くなってしまう病気のこと。
通路が狭いことで咳や、痰、ぜえぜえする症状が起こります。
そして、この炎症をしずめてあげなければ、まるでボヤが周りに燃え広がるように炎症が広がり、どんどん症状が悪化してしまい、最終的に呼吸ができず命に関わることだってあります。
まずは「吸入ステロイド」から
喘息の最も重要な治療は「吸入ステロイド」。
ステロイドと呼ばれる火事を鎮火させるお薬を吸って、直に気管支に送り届けることで炎症をだんだんしずめていく、まるで「消防士」のようなお薬です。
具体的には
・フルチカゾン
・モメタゾン
・ブデソニド
といったお薬が吸入ステロイドなんです。
「応急処置」も必要
そしてもう一つ重要なお薬が「β2刺激薬」というお薬。
ステロイドは重要ですが、火事はすぐおさまる訳ではなく、使い続けることで段々炎症がおさまっていきます。
しかし、特に夜間に起きやすい喘息の発作が起きた時は、そんな悠長なことは言っていられないので、そんな時に使うのがこの薬。
このβ2刺激薬を吸うと、気管支の壁をぐっと広げてくれて、呼吸が楽になる「即効性」がメリットの薬なんですね。
・メプチン
・サルタノール
といった薬がこのβ2刺激薬です。
要するに、
「根本的な治療→吸入ステロイド」
「応急処置→β2刺激薬」と役割が分かれています。
喘息治療は、この「すぐ効く薬」と「じっくり治す薬」の組み合わせが大切。
両者をバランス良く使うことが、喘息コントロールの鍵となります。
「ステロイド+β2刺激薬」をミックスした薬もあります
この2つの薬をミックスした「合剤」が
・アドエア
・シムビコート
・レルベア
・フルティフォーム
といった薬で、現代ではよく使われています。
1日1回のタイプや1日2回のタイプがあるので、生活スタイルや、薬との相性によって選択をしていきます。
サポート役としての飲み薬も
吸入薬以外にも、サポートとして飲み薬も有効。
・オノン
・キプレス
・シングレア
と呼ばれる薬は、気管支を狭くする「ロイコトリエン」という物質を抑え込み、気管支を広げてくれますので、吸入だけでコントロールできない時は、飲み薬に頼るのも有効です。
このように、喘息と一口に言っても、様々なアプローチがあるのをおわかりいただけましたでしょうか。
そして喘息は、症状がなくなっても薬を使い続けて、しっかりと気管支の山火事を完全に鎮火させることが大切ですし、禁煙や家の掃除など、普段の生活でできることも心がけていきましょう。
もし症状があるのに、まだ咳の治療を受けていない人、もしくは薬が切れてしまった人やなくなりそうな人も、お気軽にMY MEDICAのオンライン診療で空き時間でいいので、医師受診や相談をして下さい。
こんな薬を試してみたい、といった内容でもOKです。
ぜひ自分に合った方法を見つけて、長引く咳を解消し、快適に仕事と日常を送っていきましょう。
