意外に知られていない!熱中症の正しい対策と応急処置について
暑い夏の季節、誰もが気にかける必要がある熱中症。 しかし、意外に熱中症の正しい知識が知られていないんですね。 今回の動画では、熱中症の対策や意外な知識について紹介していきます。
熱中症とは?
熱中症とは、熱い環境にいる事で
・体の熱を放出するために体が汗を大量に出し過ぎて脱水の状態になる
・ひどい場合だと汗などで体温の調節ができず体温が上がりすぎる事で脳や臓器に障害が出る
ことを指し、ひどい場合は命に関わることもあるんですね。
よく例えられるのが「ゆで卵」。まるでゆで卵の一度固まってしまった黄身のように、熱中症で障害を負ってしまった脳や臓器は元に戻らないことがあるんです。
主な症状としては軽いものだと頭痛、めまい、だるさなど、重症だと意識がおかしくなったりけいれんしたりする場合があるんですね。
気温だけで見ると、25度を超えると熱中症がで始め、30度を超えると熱中症で死亡する人の数が増え始めると言われています。
熱中症はいつからなる?
では、熱中症はいつ頃から気を付けたら良いのでしょうか?
少し意外な話かもしれませんが、熱中症は6月くらいから注意が必要なんです。
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温が上がりやすくなります。
6月は梅雨の時期で湿度が高くなるため、特に注意が必要です。
室内でも湿度が高い場合は、エアコンや除湿機を使って適切な湿度を保つようにしましょう。
熱中症になるのは暑い時だけではない?
湿度の話をしましたが、実は熱中症は温度だけを見ていれば大丈夫ではないんです。
皆さんは「WBGT」という言葉を聞いたことがありますか?
WBGTは「暑さ指数」とも呼ばれます。
これは気温だけでなく、湿度や風速、放射熱を総合的に示した指標で、熱中症のリスクを見るときに気温より役にたつ指標なんですね。
WBGTが高いと熱中症のリスクも高まりますし、特に28を超えると熱中症患者さんが急増します。
気象庁や各地の自治体が提供するWBGTの予報で、数値がわかるので、屋外での活動をする際には、WBGTを確認しておきましょう。
熱中症の対策について
そして、熱中症の対策については
・気温
・湿度
・WBGT
を確認して、熱中症について警戒心を持つことが重要。油断している時にこそ熱中症になりやすいです。
また、水分摂取は当然重要ですし、暑い場所である程度の時間作業するなら、こまめに休憩をとるようにしましょう。
具体的には、熱中症のおそれがある時は30分おきに休憩をとるとベストでしょう。
熱中症の応急処置について
対策を行っていても、あなたの周りの人が熱中症になってしまうことはあります。
応急処置の方法についても知っておきましょう。
ちなみに前提として、意識がぼーっとしていたり、水も飲めないような重度の熱中症になってしまった人への最初の対応としては救急車を呼んでおく事が1番優先です。
救急車が来るまでに重症の熱中症の人に適切な応急処置をしてあげる事が命を救うケースもあるので、非常に応急処置は重要です。
①体を徹底的に冷やす
まずは「体を徹底的に冷やす」事です。
熱中症は体温の上昇が原因となっているので、体を冷やして体温を下げてあげる事が非常に有効です。
そしてその場合は、おでこではなく、
・首すじ
・わきの下
・ふともものつけね
といった、太い血管が走っている部分を冷やしてあげると、冷えた血液が全身をめぐり効率が良いです。
氷嚢、あるいは濡れタオル等で冷やしてあげましょう。
②衣服を脱がす、またはゆるめる
次にやることは、衣服を脱がす、またはゆるめる事。
服を着た状態だと皮膚の上の衣服が邪魔をしてなかなか熱を外に出す事ができなくなってしまいます。
その為、可能なら服を脱がせてあげたり、難しければ、ボタンをはずして服をゆるめるなどして熱を外に出しやすい状態を作ってあげてください。
③うちわ、扇風機などで徹底的に風を送る
3つめは徹底的に風を送る事です。
熱中症になりやすい条件の一つに、風がふいていないという事があります。
これは風がふいていない事が原因で皮膚から汗として水分が蒸発しにくくなるのが理由なんです。
なので体温を下げる為にもしっかり風を送ってあげましょう。
今回の知識があれば、熱中症について万全の対策ができると思います。
是非今年も油断せず、暑い夏を乗り切っていきましょう!
