再検査って何のため?

「健康診断の結果を見たら、『D判定(要再検査)』と書いてあった…」
「でも、どこも痛くないし、仕事も忙しいから、来年まで様子見でいいかな?」
健康診断の結果票を受け取った後、「まぁいいか」と、引き出しの奥にしまってしまった経験、ありませんか?

自覚症状が全くないのに、貴重な休みの日にわざわざ病院へ行って、長い時間待たされるなんて、正直面倒くさいですよね。
「とりあえず、今はまだいいや」
そう思ってしまうのは、決してあなただけではありません。 症状がない以上、緊急性を感じられないのは人間の心理としてごく自然なことなんです。

しかし、これだけは伝えさせてください。「再検査」は、あなたの未来を守るための「投資」なんです。

今回は、「再検査」とはどういうものなのか、なぜ「今」行く必要があるのかを、分かりやすく解説します。

1.「要再検査」の本当の意味

まず、「健康診断」と「再検査」は何が違うの?という疑問から解消していきましょう。

健康診断は、医学用語で「スクリーニング検査」と呼ばれます。 これは例えるなら、「工場のベルトコンベアで行う検品作業」のようなものなんですね。

センサーが「おや?規格と少し違うぞ」と反応して、ラインから弾かれた状態。 これが「要再検査」の判定です。

弾かれたからといって、必ずしも不良品(病気)とは限りません。 ただの汚れがついているだけかもしれません。

しかし、「センサーが反応した」という事実には必ず理由があります。 そこで、本当に問題があるのかどうか、じっくり確認する必要があります。

これが「再検査」です。

つまり、再検査の通知は、 「ちょっとセンサーを反応させたので、念のため中身を詳しく確認してください」 という、身体からの提案なんですね。

2.「痛くないから大丈夫」は一番危険なサイン

「症状がないから、まだ大丈夫でしょう?」 そう思う方も多いかもしれません。

しかし、高血圧や脂質異常症、糖尿病といった病気の恐ろしさは、まさにこの「症状のなさ」にあります。

これらの病気は、以下のようなステップで静かに、しかし確実に進行します。

  • 初期(現在): 数値は高いが、自覚症状はゼロ。
  • 進行期: 動悸、息切れ、だるさなどが現れ始める。
  • 重症化: ある日突然、心筋梗塞・脳卒中・透析など、命に関わる事態に。

つまり、「症状が出た」ときには、すでに体が悲鳴を上げ、後戻りできない状態になっていることが多いわけなんです。

医学的に見ると「D判定(要再検査)と診断され、痛くない今こそが、治療の最大のチャンス(分岐点)」という、見逃してはいけない重要なサインなんですね。

3.再検査で何をするの?

「再検査」と聞くと、再度健康診断で行ったような検査をするのか、と思われがちですが、そうではありません。

再検査とは、「今の悪いところに対して必要な治療を判断すること」。同時に生活習慣を整えて、身体を少しでも通常の状態へ引き戻すきっかけづくりなんです。

具体的には、医師と一緒に以下のようなアクションを進めていきます。

  • 「治療」:必要であればおくすりという「支え」を使い、これ以上ダメージが広がらないように悪い部分を直接サポートします。
  • 「生活習慣の改善」:食生活や生活習慣を見直し、体にかかっている余計なストレスを軽くしていきます。

この「治療」と「生活習慣の改善」という合わせ技こそが、乱れた数値を正常な範囲へ戻し、大きな病気のドミノを止めるための最強の手段になります。

4.未来の自分への投資

「再検査」に向き合うというアクションは、あなたが自分自身の未来に対して責任を持つ大切な一歩。

今、ほんの少しだけ自分の体と向き合い、数値を正常な状態へ戻す努力をすること。 それは、5年後、10年後のあなたが「あの時、ちゃんと対応しておいて良かった」と笑顔で過ごすための、今の自分から未来の自分への「投資」になります。

私たちは、毎日を懸命に歩むあなたの健康を、これからも応援しています。

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